11月の活動

11月の活動

埼玉県小川町中爪地区の里山再生活動は、平成25年度埼玉県NPO活動サポート・みどりと川の再生事業に認定され、取り組んでいます。

 

 

・11月3日 小川町中爪地区での活動・

 

 

この日は、飼い鳥のレスキュー活動を行っているNPO法人TSUBASA(http://www.tsubasa.ne.jp/)さんのスタッフ3名が手伝いに来てくれました。手伝って頂く代わりに、選り分けてある小径原木やソダの中から、止まり木や囓り木に適した木を提供。里山再生で出る樹木は、こうした場面にも活用されています。

 

 

 

麓に下ろした原木は、薪材とキノコ栽培用に仕分けて行きます。

 

 

 

 

作業終了後の記念写真。左から森臨隊のミリタリー菰田、ライセンス浅利、NPO法人TSUBASAさんの武田さん、亀崎さん、武井さん。後に積んであるのが薪材にとして選り分けた玉切り丸太。みなさん、お疲れ様でした。

 

 

 

・11月9日 小川町中爪地区での活動・

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偏芯木の伐採経験を積んだスタッフと牽引具(チルホール)を扱い慣れたスタッフが揃ったこの日は、斜面東側にある推定60年生のコナラ伐採に着手。枝が張り、重心が東側に偏ったコナラですが、重心方向は別地所で倒し込めないため、チルホールで西側に牽引しながらの伐採となります。

  

 

伐採は経験値を上げた「ライセンス浅利」が担当。知識と経験を生かし、矢(クサビ)を用いながら伐倒方向を変える追い口切りです。受け口を切った時点でチルホールのワイヤーにテンションを掛け、反対側へ倒れ込まないように安全策をとっています。

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伐り手と牽き手が呼吸を合わせ少しずつ追い口を切り、これ以上追い口を切る必要がないと判断した時点で、伐り手は後方へ待避します。

 

 

狙った位置へ倒し込めた60年生(推定)のコナラ。宙に浮いたり地面に突っ張っている多くの枝を処理し、幹本体を斜面に寝かせるまでは危険度の高い作業が続きます。

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伐採後に牽引具類の片付けと休憩を入れ、小1時間ほどで枝の処理が完了しました。落とした枝は、薪、ホダ木、チップと、用途別に仕分けて行きます。

 

 

昼メシ時は、ブルーシートにコンビニ弁当。どことなく寂しい雰囲気もあります。スタッフの1人が敷いたラグマットは、ささやかな贅沢です。

 

 

2本目は偏芯方向に倒し込める推定45年生のコナラで、昨年資格を取得し実務経験を積みたい「ミート岡田」が伐採を担当。難度の高い偏芯木の伐採経験を積んでいる「ライセンス浅利」が指導役として付きます。

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伐採と枝処理の作業が一段落したら、高めに伐った切り株を利用して、受け口、追い口、回し切り等の練習。この練習は、難度の高い伐採時に役立ちます。

 

 

作業終了後の集合写真。左から、エンジン木下、ミート岡田、ライセンス浅利、ミリタリー菰田(父)、スリーピー菰田(倅)。若者と気が若いオッサンが茶目っ気を見せています。

 

 

 

・11月16日 小川町中爪地区での活動・

当日までに伐採した樹木の小枝がたまっていたので、まず作業場の確保も兼ね、参加者全員でチップ化作業です。これらのチップは、発酵が進めば良質な有機肥料となり、カブトムシの産卵場所にもなります。

 

斜面にある中径の枝は、利用目的別に玉詰めて麓に投げ下ろし、クローラー運搬車に積んで片付けて行きます。井桁に積んだ椎茸栽培用の原木だけでも100本近くになりました。

 

 

作業は重労働ですが、休憩時間に薪割りで汗を流す参加者も・・・。ストレス解消でしょうか。

 

 

 

斜面に倒れている木は樹皮に土を噛んでいることも多いので、ソーチェーンの目立てはこまめに行います。

 

 

 

 

作業が一段落したところで、「きれいな玉切り」の練習。簡単なようでいて、まっすぐ切るのは、実は難しい作業です。

 

 

 

作業終了後の記念写真。左から「ミリタリー菰田、「エブリィかつら」、「ミステリー佐藤」、「ミート岡田」。毎度毎度むさ苦しい記念写真です。

 

 

 

当日の作業と片付けを終えた里山。今季伐採予定木があと数本の超されています。

 

 

 

 ・11月23日 「薪ワリング!」 薪割り体験講習会・

 

         用意した斧各種と、クヌギとコナラ玉切り丸太約2t。薪割り台は間隔を開けて5台設置。

 

参加者は、初めて斧を振る未経験者から、毎日薪を割っているベテランまで多様な顔揃え。まずは薪割りの基本を説明しながら、当法人の中堅スタッフが振り上げ方、狙い方、振り下ろし、体の使い方など「実技」を披露します。

 

父親同伴で、小学生も薪割りに初挑戦。何度も挑戦しているうちに体が前重心となり、きれいに割れるようになりました。「危険だからやらせない」のではなく、「どのように危険なのか」をしっかり教えた上でやらせてみることが重要だと考えます。

   

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         狙い通りにパカッと割れた瞬間は爽快で、日頃のストレスも忘れられます。

 

 

なかなか上手く割れない様子を見て、中の繊維を確認しながらどこを狙ったら良いかをレクチャー。上手に割れた例も、なぜ割れたのか、外見では判断しづらい中の繊維がどうなっているかを説明して行きます。

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一見割りやすそうな玉切り丸太が実は難物であることもしばしば。こうした玉を効率良く割り進めるために講師が説明しながら手本を見せます。

 

 

 

休憩時間そっちのけで薪割りに興じる参加者の皆さん。薪割りとは不思議なもので、上手く割れるようになると時間も忘れて熱中してしまうスポーツです。

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休憩時間は、スタッフが持参した燗銅壺で暖めた甘酒と会場で採れたばかりの椎茸を炙り、焚き火に入れた焼き芋とワイルドなコーヒーで腹ごしらえ。薪割り談義に花が咲きます。

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樹皮の状態から中の繊維がどのようになっているのか、ある程度読めるようになると、難物相手でも作業は楽になります。木口と樹皮を見て、まず弱そうな部分から割り落として行くのがコツです。薪割りの原則は「木モト竹ウラ」ですが、あえてウラから斧を入れた方が割りやすい場合もあります。

 

参加された皆さんは、何かに取り憑かれたかの如く薪割りに夢中。朝の集合時間は全員が上着を羽織って厚着でしたが、作業が進むにつれ軽装となって行きました。正しい姿勢の薪割りは全身運動なので、かなりのカロリーを消費しているはずです。終了予定時間前に、用意していた玉切り丸太は全て割られてしまいました。

 

 

参加者の中でもひときわ注目を集めたのが最年長のUさん。長い3尺5寸(約105cm)の柄に替えた和斧で、遠心力をフルに生かして難物を割り進める姿は圧巻で、見習うべき点も多々ありました。イベント終了後、スタッフが「ターミネーター」と命名。

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       イベント終了後の記念写真。重労働をこなした後なのに、皆さんの表情は満足げです。

 

 

このイベントで割った薪は、参加者各自が自由にお持ち帰り。積み過ぎて制動距離が長くなっても、サスペンションが底付きしても、積んだ方の自己責任であることは了承済みです。

 

 

・11月24日 小川町中爪地区での活動・

 

この日の伐採予定木は、複雑に枝が張っている元径50cmクラスのコナラ。重心が読みにくく、伐採には経験と技術が求められます。

 

 

 

 

 

作業員はライセンス浅利とミリタリー菰田の2名。偏芯大径木伐採の腕を上げているライセンス浅利が伐採を担当し、ミリタリー菰田は矢の打ち込みや追いヅルの指示なども含めた補佐役。矢の打ち込みが遅れたことやツルの残し方が浅かったことなどから、伐倒予定位置より30°ほど北(画像向かって右側)にずれてしまいましたが、リカバリー可能な位置です。ある程度の失敗を見越して現場の準備をしておくことも、技術習得を兼ねた練習には必要です。

 

2名ともこの種の作業経験が豊富なので、危険度が高い宙に浮いた枝の処理も早めに済ませ、薪材やキノコ材培養の原木、チップにする小枝類と手際よく仕分けて行きました。この種の作業では、片手で扱える「こがる」のような型チェーンソーが役立ちます。

 

 

 

 

伐倒木の処理を終えたら、次の伐採予定木に向かい、偏芯方向、伐投予定位置、牽引具の必要性等を確認します。

 

 

 

 

 

11月26日、山林作業を体験してみたいボランティアの協力を得て、前々日に伐採したコナラの小枝のチップ化作業を行い、麓も斜面もスッキリ片付きました。

 

 

・11月30日 小川町中爪地区での活動・

 

この日の伐採予定木は、推定45年生のクヌギ。偏芯方向と伐倒方向が異なるので、まずはチルホールと滑車の位置を決めてラインを作り、牽引伐採の準備をします。

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現場を監督するミリタリー菰田がチルホールでの牽引と伐採補佐役となり、昨年度に伐木の資格を取得し少しでも経験値を上げたいミート岡田が伐採を担当。5mほど後方にツルを残した状態で写り込んでいるのが伐採したクヌギで、狙い通りの位置に倒し込めました。

 

 

伐採した樹木の枝処理は、切り落とす順序を誤ると幹が回転して作業員が下敷きになるなど危険を伴うだけに、経験が求められる作業です。スタッフのチームワークで、次々と選別して搬出。足場が不安定なので、これだけでも良い運動になります。

 

 

 

キノコ栽培用原木と薪用玉切り丸太も、作業のたびに増えて行きます。